永遠、というものがあれば
私達は顔を見合わせると、どちらからともなくフフと笑いがこぼれた。



「今日すごく楽しかった!ありがと」



「いつも一緒にいれなくてごめんな、陽菜」



陽斗のその一言が今までの会えない淋しさを押し出した。



涙が静かにこぼれる。



「俺、さ。お前からは電話ないし、本当は今日すっげぇ怖かった」



陽斗がぼそぼそという声がゴンドラの中に響く。



「さっきもすご嫌だった」


さっき?
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