永遠、というものがあれば

離れかける唇を追いかけるように、私は急いで目を閉じる。



あの夢を見てる時のようにいつの間にか私の目からこぼれ落ちた涙がharuの頬に落ちた。


こみあげる感情は、その記憶とともにただ愛しい、という思いだけ。



唇が離れ、haruの目は、私の顔を捉えて…。


捉えて?


あのー…


haruの目、トロンとしてるんだけど…?


寝ぼけたままキスした、ってこと?



「haru……?」



頭の中がしびれたような感覚を残しながら、私は目の前の彼の名前を呼んだ。



haruの目は、一瞬とても優しいものになったかと思うと、


次の瞬間、


「うわっ!」


そう叫んで、まわしてた両手を外して、自分の背中の後ろについた。



「ご、ごめんなさいっ」



私が立ち上がってなぜか謝ると、haruは



「何…してんだよ?」

私に視線を合わせないまま、ひどく冷たい声で言った。


「何、って…その…あなたがここで寝てたから、その〜」


だから抱き合ってました?

キスも?



説明できないよ〜。



というより、haruがねぼけてたからでしょ?
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