【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
クスッと笑った白坂くんは、ハンバーグをひと口サイズに切り分けて、フォークを突き刺すと私に向けてくる。
なるほど、私の主張は聞き入れてもらえないんですね……。
「いやあの……っ、自分で食べれるから!」
「知ってる」
「はい………?」
白坂くんはフォークを私に持たせると、勝ち誇ったように笑みを零した。
「な……なに?」
「水瀬のそういう顔、急に見たくなっただけ」
「……っ!?」
クラスでお昼を食べているみんなは、興味津々でこっちに視線を送ってくる。
それか恥ずかしくて、今にも顔から火でも吹きそうだった。
こんな感じで私はずっと白くて黒い白坂くんに完全にやられっぱなしだ。
逃げるように教室を出て、一直線にトイレへと逃走した。
───しかしそれもまた間違いだった。
「また会ったねぇ? ケンタッキー」
「……」
最 悪 ……。