【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
「そうだろう? なぁ?」
「……っ、」
追い立てるような声に身体が萎縮していく。
「あ? これが白坂の? マジかよ」
「いかにもアレだな? からきし男を知らないって感じじゃん。こういうのが好きとか、アイツ、逃走者のくせに女に手ぇ出してたのかよ」
逃走者………?
ゲラゲラと下品な声を響かせるふたりの男。
「お前、虫も殺せねー顔して、あの白坂凪の女とはな?」
まさか……白坂くんを探しに来たの?
「今からお前を、白坂凪が犯した罪の代償に頂く。つーことで、さらわれてくれるか?」
「………痛っ、」
身体の向きを強制的に変えられ、乱暴にドンっと背中を押された。
あまりの力に一瞬、呼吸が止まる。
「……な、んで……私を……」
「さっき白坂凪と一緒にいただろ? あれほどまでに気の緩んだ白坂凪、初めて見たわ」
唇を引き伸ばして笑う銀髪男に悪寒が走る。