【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
「この子がいなかったら、今頃お前らを血祭りに上げてるからな」
「……っ!!」
「だから、この子に感謝しろよ?」
怯んだ銀髪男と目が合った。
「し……しくじった。俺らは終わりだ……」
すると突然、ずっと静観していたうちのひとりが、途端に狂ったような奇声をあげて、白坂くんに飛びかかった。
「………白坂くん!!」
無意識に私が叫んだ時には、男が白坂くんの胸ぐらをやけくそのように掴んでいた。
「てか……っ、それも、俺の場合は全部勝手に呼ばれてただけ」
言いながら、その男の手を掴み返した。
「あの人の腕をへし折るからだろ……!? 貴様、誰の怒りを買ったかわかってんのか! 白坂凪!」
そこへ、ピアスを刺した男が血走った様子で加勢した。
「腕が折れたのはそれこそ自業自得だろ? てか、ここで暴れるなよ」
鼻であしらうように笑った白坂くんがみぞおちに拳を埋めると、男の口から唾液が吐き出された。