エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
なんでも……? その言葉に私の心がふわっと浮いた。
実は、私は恋愛だけでなく料理も苦手。社会人になってひとり暮らしを始めた当初、できるだけ自炊しようと決めていたものの、実際はご飯を炊くくらいしかしていない。
平日は毎日仕事で疲れているので、帰りがけにお惣菜を買ったり、定食屋さんで食事を済ませたりが多く、休日もついつい外食しがち。
その外食も、贅沢はしないように手頃な価格帯のお店にしか行かないから、私の食生活はあまり豊かではないのだ。
「ぜひ、お供します!」
「なにが食べたい?」
「いえ、私はなんでも」
「遠慮するな、ご褒美と言っただろ。俺も最近忙しくてゆっくり食事をしていないから、なにか豪華なものを食べよう。忘年会の代わりだ」
豪華なもの……! 津雲さん、太っ腹! 本当に遠慮しなくていいのかな? 焼肉、ステーキ、しゃぶしゃぶ……食べたいものたくさんあるんですけど!
意地汚くつばを飲み込んだ私に気づき、津雲さんが探るような目つきで私の顔を覗く。