エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
「実は私、今夜……みふ――」
和香菜の言葉を遮るように、俺のデスクで電話が鳴った。すぐに応対すると香川検事正からで、大事な話があるから彼の部屋に来てほしいとのことだった。
「悪い、検事正に呼ばれてしまった。なんとなく深刻そうな声だったから長くなるかもしれない。今夜は付き合えそうにないが……急ぎの用だったか?」
静かに問いかけると、和香菜は慌てて取り繕ったような笑顔で首を横に振った。
「いえっ。大丈夫です。そんな大したことじゃないので」
「そうか? なら……仕事が終わったら電話する」
「ありがとうございます」
「じゃあな、お疲れさま」
俺は和香菜と別れ、検事正の部屋へ向かった。
大事な話とはなんだろう。お説教をくらうような失敗は犯してないはずだが……。
少々緊張しながら部屋の前まで来ると、ノックをして中に入る。俺を呼んだその人は正面のデスク座って待ち構えていた。
筋肉質な体つきに、スキンヘッド、ヘビのようにギョロッとした瞳。見た目はまるでマフィアのボスだが、彼こそが泣く子も黙る東京地検のトップ、香川検事正である。