エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
玄関で後ろから抱きつかれ、さめざめと泣かれてしまうと、帰るに帰れなくなった。
一旦部屋に戻り、なんとか彼女を励ましつつ、仕事に戻るタイミングを計る。しかしその途中で、俺は部屋の中から視線を感じるような気がして、辺りを見回した。
気のせいか……。その時は結局なにも見つかなかったが、俺の心にはその視線がずっと引っかかっていた。
視線の正体がわかったのは、再び彼女に呼び出された時である。
その日は大晦日で、俺は両親の住む都内の実家に帰る予定だったのだが、先に舞美のアパートに向かうことにした。
『彼が仲間と一緒に、高齢者に詐欺の電話をかけるところをこっそりスマホで録画したので、ぜひお見せしたいんです』
そう言われたからだった。
しかし、いざ彼女その録画を再生しようとすると、真っ暗な画面に無音状態の映像が続くだけ。
『あれ? おかしいな……』とスマホを操作する舞美にかすかな違和感を覚えるのと同時に、俺はまたどこからか視線を感じて、前回より注意深く部屋の中を観察した。
……そして、見つけた。部屋の隅に置かれた観葉植物の根元付近でじっとこちらを見つめる、カメラのレンズのような物に。