エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
舞美がそう言って俺を呼んだ。どう考えてもわざとだろう。
今までも何度か、彼女が媚態をつくって俺の気を引こうとしていることには気づいていたが、いったい何が目的なのか……。
『……今の、彼女さんですか?』
和香菜との電話を終え部屋に戻った俺に、舞美が無邪気を装って尋ねてくる。
『ああ、そうだ』
俺がすんなり肯定すると、彼女は寂しげに微笑する。
『そっか……。津雲さんみたいな素敵な人には、彼女がいて当然ですよね。でも私、二番目でもいいんです』
『……なにを言っている?』
『好きなんです! 津雲さんのこと……。初めて会った時、この人が私の救世主だって思った。お願いです。時々会って、あの男に殴られたり蹴られたりしたところを、あなたの手で癒して……?』
舞美は話しながら、じりじりと俺に迫ってきた。そして妖しげな手つきで俺の頬に手を添え、耳もとでささやく。
『ふたりだけの秘密にしますから……』
舞美の生暖かい吐息がかかり、嫌悪感からぞわっと全身に鳥肌が立った。俺は思わず彼女の体を押しのける。そしてずかずかと向かった先は、観葉植物の置かれた部屋の隅。
『あっ、そこは……!』