エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
「……やっぱり、家で見るべきだった」
大きな手のひらで口もとを隠しながらそう言った彼は、耳まで真っ赤になっていた。
わわ、めっちゃ照れてる……! そんな反応されたら、こっちもさらに恥ずかしい!
「だ、だから言ったじゃないですか」
「すまない……。でも」
いまだに赤い顔をした津雲さんがちらりと私の顔を見て、困ったように苦笑しながら言った。
「ありがとう。とても……うれしい」
「津雲さん……」
素直な彼の言葉にじんわり胸があたたかくなり、私は微笑んだ。そして、彼の手の中にあるチョコの箱を覗く。
綺麗に整列した、ハート形のチョコが六つ。そのチョコひとつに一文字ずつ、私はピンクのチョコペンで、【だいすきです】とメッセージを書いていたのだ。
ちょっと不格好な文字にはなってしまったけど、喜んでもらえてよかった……。
「しかし、和香菜に言われるまで気づかなかったが、三船は今日がバレンタインだと知っていて和香菜を誘ったんだろう。やはり危険なヤツ……。で、三船とはどこへ行ったんだ?」
「いえ、どこにも」
「どこにも?」