エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる

 東京地検の中でも、飛びぬけて優秀な検事たちが集まり、政治家の汚職や大規模な経済事件を捜査する特捜部。そこからじきじきに声がかかるなんて……!

「しかし、今よりずっと激務になる。残業や休日出勤も当たり前だ。……そのこともあって、和香菜には言い出しづらかった」
「なんでですか! 私、うれしいです。ずっとおそばに仕えてきた大雅さんが評価されて、その実力を今よりもっと発揮できる捜査機関に求められているなんて」

 微笑んで素直な気持ちを告げると、大雅さんは私の体を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。

 今日の大雅さん、なんか積極的……。執務室でそういうことをするのって、ご法度なんじゃなかったっけ……?

 ドキドキしながら、私からも彼の背中に手を回した。

「和香菜ならそう言ってくれるって、わかっていたのに……ずっと伝えられなくて、変に不安を抱かせたな。ごめん」
「いいえ、私こそ……。勝手に左遷だと思い込んでごめんなさい」

 私がそう言うと、少し体を離した大雅さんが目元を緩めて笑い、お互いのおでこ同士をコツンとくっつける。

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