エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
つ、津雲さんが抱きかかえた……!? 看病のつもりで来ていたはずが、健康な自分がベッドまで運んでもらうなんて、申し訳なさすぎるー!
「すみませんでした、津雲さん病人なのに……」
「いや、あの時はもうだいぶ楽になっていたんだ。スッキリしたからシャワーで寝汗でも流すかと思って体を起こしたら、床に座ったままソファにもたれてスース―眠る浅見に気づいて、それで運んだだけだ。……ところで」
カチッとコンロの火を止め、調理の手をいったん止めた津雲さんがキッチンから出てきて歩み寄ってくる。
そして、私の姿を上から下まで眺めると、苦笑しながら言った。
「まだ気づいてないのか?」
「え?」
まだって……なんのこと?
「昨日まで見覚えのなかったものを、どっかに身につけているだろ」
身につけて……ってことは、私のこの格好? さっき眼鏡はつけたけど、そのことじゃなさそうだ。でも、着替えを持ってこなかったから、服だって昨日のままだし……。
彼の言いたいことがよくわからないまま、しげしげと自分の姿をつま先から上に辿っていく。