先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「二階堂さんはわたし見捨てないでね。」

「はいはい。わかりました。」

京極さんはこういうとき帰らないことはわかってたし、彼女ひとりにはできないし、つきあうしかなさそうだ。

そして仕方なく、2次会へ参加した。
全員来たわけじゃなく妻子持ちのひとたちは大半帰っていた。来たのは半数ほどってところか?

伊奈先生も富永コーチも瀬戸口さんもさっきのよっぱらい体育教師も来ていた。

わたしは京極さんと並んで座り、さすがに離れないように注意した。
ひとりになってしまうといろいろおさわりとかも出てきたりするし、さすがいに嫌だったし…。

「ねぇ。京極さん。どこに住んでるの?」

さすがにこんな時間になってくると終電がない。
かといって郊外だし、タクシーで帰るとなるとかなり高くなってしまう。

「何?どうしたの?遠いの?」

「うん。郊外なの。だからさ、都内にいるんだったらって思ったんだけど。」

「いいよ。泊めてあげる。わたし学校から5分くらいの距離だし。」

「ごめん。ほんと恩に着る。」

わたしは両手を顔の前であわせた。


わたしたちは二次会が終わるとすぐに、

「失礼しまーす!」

とシンクロして言うと、その場をあとにした。
グズグズしてたらまた三次会とか言われてしまう。

それはさすがに嫌だったし、さっさと帰るに限る。

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