先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
夜中に何度か…寒さで目覚めては、寝返りを打った。
けど…そのままわたしは朝まで寝続けたらしい。

窓から差し込む朝陽に…目が覚めた。

あ。朝…

って…
え?

ベッドの向かいにあるソファーの上でタオルケットをふわっとかけて寝てるのは…まぎれもなく伊奈先生だった。

わたしの熱は…今のところは下がっているみたいだ。
昨日より格段に楽になってた。

伊奈先生ずっといてくれたの?
うわっ…どうしよ…えりなさん!大丈夫かな?怒ってないかな?

わたしが起きた気配を感じたのか、伊奈先生が目覚めた。

「あー…おはよ。どーだ?熱…。ちょっとさがってそうか?」

目を擦りながらタオルケットを剥がしてわたしの方にやってきた。

「せんせ。ずっといてくれたの?なんで?えりなさんは?」

わたしが先生の質問に答えずにまくしたてたもんだから、先生はちょっとムッとした顔をして、わたしの頭をポスッとたたいた。

「ばーか。人が聞いた質問にまず答えろ。えりなのことはいい。」

「けど…」

「あいつとは…ほんとはもう別れてる…だから俺がどこで朝までいようと関係ないんだよ。」

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