先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「はい。なんとか…1勝!って思ってます。」

「ん…まぁ相手にもよるな。けど…できんじゃん?」

タバコを燻らせる先生。

「そうなれば嬉しいんですけどね。」

「ああ。」

もう1度タバコをひとふきしたところで先生がスマホをジャージのポケットから取り出した。
ブルブル、バイブレーションが震えてる。

で、画面を見て、そのままもう一度ポケットにしまう。

「いっそ、ブロックしてやろうかなってね。」

「え?」

えりなさんだ。
画面が見えた。

「そういうわけにも…いかねーか。」

そしてフフッて笑った。
タバコをもうひとふき…

で、地面でカリカリ火を消すと、車から取り出していた灰皿にポイと捨てた。

「行くか。」

「待って。先生。なんでそんなに諦めたみたいに…笑うの?」

わたしは思わず、車に乗り込もうと歩き出した先生の腕を掴んだ。

「え?」

人生諦めてるみたいに…みえる…
そんな先生…やだ。

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