先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「中学からやりはじめたんだけど、バレーってのは俺のためにあるスポーツかと思ったね。」

当然エースだった先生は東京の有名高に特待生として入学。
そこで、長峰一哉さんという親友と出会った。
彼はセッターで、先生とコンビを組んだら無敵だったんだという。

「一哉の出すトスは俺の最高峰のスパイクのためにあるんだって思ってた。」

高校時代は長峰さんとともにバレー一色で、かなり打ち込んで、インターハイも全国優勝したらしい。

当然大学も特待生として長峰さんとコンビで有名大学に合格し、前途有望だった先生だったけど、親友長峰一哉さんの死に直面する。

「なんでかわからねー。けど、身体が動かねーんだ。ジャンプもできねーし…サーブだって打てない。身体がバレーを拒否してる感じだった。」

先生は震える声で話した。
そのときには近くの高台の上にある公園に車は到着していて、綺麗な夜景が目の前に広がっている。

「一哉が死ぬ前の日に喧嘩したんだ。試合で珍しくアイツがミストスばっか上げてきてさ…『おまえよりいいトスあげるやつくらいいくらでもいるわ』って言っちまった。」

先生は目を瞑っていた。
若干まぶたが震えている…

「そのときの一哉の…ショックを受けた顔が…今でも忘れられない…」

先生はしばらく目を瞑ったまま、黙り込んでいた。

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