先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「ご存知のように姉と兄の一哉は双子の兄弟で、ぼくはその6歳下の弟です。ぼくは6歳下の自分から見ていた事実を語ります。あくまで僕から見た見解だということだけは、ご承知置きいただきたいと思います。」

俊哉さんは亮平くんとわたしを交互に見ると、ひとつ深呼吸をし、そして長い話がはじまった。



「2人が中学のときから話を始めたいと思います。

僕たち3人はどこにでもある仲の良い三兄弟でした。

兄も姉も小学校のときからバレーを始め、中学に入ってからもバレー部で、とても活発に部活をがんばっていたし、将来も有望だと言われていたと記憶しています。

姉もそのころは今と違って溌溂としていました。
友達は兄も姉も男女問わずに多かったし、よくうちの家にも遊びに来ていました。

きょうだい中もよかったので、常に笑いの絶えない家庭でした。

それが、ある事件をきっかけに激変することになります。
その事故のせいで今考えてもゾッとするくらいのおぞましい氷のような家庭環境に、我が家は変化したのです。」

俊哉さんは感情は表に出さず…ただ淡々と語り続ける。

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