先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
しばらく…長い沈黙があった。

えりなさんは下を向いて嗚咽を漏らしていたし…
亮平くんは相変わらず目を瞑っていた。

そんな中、はじめて口を開いたのは…えりなさんだった。

「ごめんなさい…」

そして嗚咽は大きくなる…

「わたし…亮平にお墓であった時思ったの…あんなに憧れてた人とちょっとでもこれから会えるかもしれないって…会って話せる…それだけでも嬉しかった。」

亮平くんを見た。
けれどやっぱり亮平くんは目を瞑っていた。

「けれど会ううちにどんどん貪欲になっていって…もしかしたらこのままウソをつき続けたら、恋人になれるかも…って思って…それで、恋人になってからは、結婚できるかも…って…」

えりなさんはフフッて笑った。

「亮平の心の中には別の女性がずっといることはそのときにはわかってた。わたしに対しては懺悔の気持ちしかないことも…
けれど…わたしは自分の欲のために亮平のその気持ちを利用した…
一番やっちゃいけないことだった…
今…やっとそれがわかった。」

えりなさんはつづけた。

< 204 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop