先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「市村。おまえが生徒の能力を伸ばしたいという気持ちはわかるが、ここの生徒たちはそこまでのことを望んではいないんだ。卒業後も半数は専門学校や就職する子たちだ。言ってる意味わかるな?」

そしたら市村さんはくやしそうに唇をかんだ。

「はい。」

そしてうつむいた。

「市村。つくりなおせ。今日中だ。」

伊奈先生はぶっきらぼうにそういうと、立ち上がって、そのまま職員室を後にした。

やっぱりイラついてる…。
わたしのほうは見なかった…。

屋上の一件以来…伊奈先生とはクラスの担任、副担任だから毎日顔は合わせていたけど、必要最小限の会話以外、ほとんど会話はしていなかった。

市村さんはそのまま何もいわずに自席に戻り、つくりなおしの作業を開始しはじめてるみたいだった。

小田切先生も席に戻ったので、わたしもつくりなおしの作業にとりかかる…。

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