先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「んで、めちゃ仲良しだし。」

「試合ときどき見にくるし。」

「めちゃ、やさしーし。」

「無理だって。」


「こ、婚約者…」

部員たちの言葉にズンって落ち込んで市村さんはしばらくその場に動けなくなっていた。

「市村先生?大丈夫?」

部員たちが伊奈先生の婚約者、たぶんえりなさんのことを褒め称えるのを聞いてわたしも内心ズンってなりながらも、市村さんに声をかけた。

「あ、二階堂ちゃん。カギ?」

キャプテンがやってきた。

「あ、菱沼くん。戸締りよろしく。」

さわやかイケメンの菱沼くんに体育館の鍵を渡す。

「なあ。二階堂ちゃーん。俺らの自主練も見てよ。」

キャプテンの横にいた部員が座ったままわたしを見上げて言った。

「何言ってんの?あんたたちに女バレの自主練みてもらいたいくらいなのに。」

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