チヤホヤされてますが童貞です
「っ……ある…」

顔を真っ赤にさせて、それを手に取ると、封が開いていることに気がついた。

(開いてる…?)

6個入りと小箱には記載されているが、中身にあるのは5つ。1つ足りない。

「………え…」

見知らぬ女の人の顔がぼんやりと脳内によぎり、凛は嫌な想像をかき消すように頭を振った。

(……見なかったことにしよう…)

元通りの位置に戻し、また『何気ない顔』を作ってみる。

「………」

勝手に見た天罰だろうか。

不安は拭い去れないまま、色濃く全身に焼き付いた。
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