レーセル帝国物語 皇帝陛下に見初められた侍女見習い
「そうだったのですか……」
それを聞いて,"もしかしたら法に触れるかもしれない"という心配がなくなったわたしはとりあえずホッとした。
けれど……,わたしの心配の種は別のところにもあるのだ。
「これでもまだ,側室になることをためらうのか?」
わたし自身には,ためらう気持ちはもうなくなっていた。愛するレオン様のお望みとあれば,すぐにでも後宮に入るつもりではいる。けれど。
「ためらっているのではありません。わたし一人の意志では決められないんです」
ボソリと呟くと,レオン様は不思議そうなお顔をされた。
「……え?」
「大事なことをお忘れじゃありませんか?わたし,まだ十七歳なんです」
「……ああ,そうだったな」
レオン様はやっとそのことを思い出して下さったらしい。
この国の法でいえば,十八歳に満たないわたしはまだ未成年。結婚とほぼ同じくらい大事なこの決断を,わたしだけで下すことはできないのだ。
十八歳未満の結婚には,親の承諾が必要となる。……つまり。
「そなたを側室に迎えるには,そなたの親を説得して許しを得なければならないということか」
「はい。そういうことです」
それを聞いて,"もしかしたら法に触れるかもしれない"という心配がなくなったわたしはとりあえずホッとした。
けれど……,わたしの心配の種は別のところにもあるのだ。
「これでもまだ,側室になることをためらうのか?」
わたし自身には,ためらう気持ちはもうなくなっていた。愛するレオン様のお望みとあれば,すぐにでも後宮に入るつもりではいる。けれど。
「ためらっているのではありません。わたし一人の意志では決められないんです」
ボソリと呟くと,レオン様は不思議そうなお顔をされた。
「……え?」
「大事なことをお忘れじゃありませんか?わたし,まだ十七歳なんです」
「……ああ,そうだったな」
レオン様はやっとそのことを思い出して下さったらしい。
この国の法でいえば,十八歳に満たないわたしはまだ未成年。結婚とほぼ同じくらい大事なこの決断を,わたしだけで下すことはできないのだ。
十八歳未満の結婚には,親の承諾が必要となる。……つまり。
「そなたを側室に迎えるには,そなたの親を説得して許しを得なければならないということか」
「はい。そういうことです」