離婚予定日、極上社長は契約妻を甘く堕とす
「女の同級生だけとは限りませんよ、男の人を介してってこともありますからね。変なのに絡まれないよう、気を付けていただかないと」
ぱたん、と雑誌を閉じて机の上に置いた。
「そうは言われてもな……俺は普通に仕事してるだけなのに」
いかにもめんどくさそうに髪をかきあげて天井を仰ぐ。少し緩んだ襟元からたくましい首筋が見えて、喉仏まで露出する。
「そういう、無駄な色気が邪魔なんですよね」
思わずぼそっと呟くと、彼の耳にも聞こえてしまったらしい。
「酷いぞ。無駄って」
天井に向けていた視線を私に戻して、恨めしそうに私を睨んだ。
「仕事には不要です。そういう色気はプライベートで恋人にだけ向けていただけたら」
「そんなわけのわからんコントロールが出来るか」
「まあ、冗談ですけど」
もしくは、できたらいいなっていう切実な希望というか。なんなら眼鏡でもかけさせて髪型を七三分けにすればいいだろうか。
脳内で想像してみたが、眼鏡は色気倍増だし七三分けもなんだかストイックな感じに仕上がっただけだった。逆にコアなファンが付きそうなので止めておこう。