離婚予定日、極上社長は契約妻を甘く堕とす
「水の近くだからか、少し涼しいですね」
「良い散歩コースだけど……もうちょい、こっち歩こう」
「はい?」
歩きながら手を引き寄せられて、彼の方により近くなってまたちょっと心臓がどきりとする。
「草刈が追い付いてない。結構茂ってるから」
「ああ、でも平気ですよ」
なんのことはない、ただ草がぼうぼうだから気を使ってくれたらしい。確かに、道として石畳を作ってあるところは歩きやすいけれど、周辺の草が伸びすぎて道の方まで勢力を伸ばして来ていた。けど、たかが草だ、と思いきや。
「看板見て」
そう言われた先に『ヘビ注意』の文字を見た。
「へびぃっ⁉」
思わず上ずった声を上げて、ざっと草むらから遠ざかる。
「わっ」
彼の驚いた声と同時に、トンとぶつかって受け止められた。寄り添うようになってしまったが、それどころじゃない。