私に恋する可能性



「勝手に雹でもなんでも降らしといてください。ひなた!こっち来て」


え、えぇ…

なんか告白された直後にそんなフレンドリーにされても


「はやくぅ!」


おろおろしていた私の腕を掴んで引き寄せる


「ちょ、待て間部」


私の肩をぐっと押さえる犬飼先生


「多岐いるのにいいのかよ」


「はい?」


「他の男とイチャついて問題ないわけ?」


……


私は無言で女子の群れを指さした


「あー」


どーせ私が来たことにも気付いてないわよ




「ひなた!」


わっ!


ぐんっと引っ張られて教室に押し込まれる


「ねぇ何か飲む?結構本格的なんだよ」


状況理解が追いつかないというのに
されるがままに席に座らされ、メニューを至近距離に出される


犬飼先生はあっという間に女の子たちに囲まれてるし


はぁ…なんなんだ一体



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