極道の彼は子持ちの私に溺愛する
そのまま令さんはもちろん後者のエレベーターに乗りカードキーをかざし、このマンションの最上階の一つ下39階を押した
セキュリティの凄さを思い知る
「耀の部屋は39階になります、40階には耀専用のジムとプールがあります」
何故40階建てなのに39階なのか、と一瞬考えた自分が馬鹿だった。
「やっぱり私には彼は相応しくないと思います」
「相応しくない、と思う理由は?」
「…昔、彼の隣に立った時言われたんです。何であんな女が隣にいるんだ、って…」
確かにあの時思った、
私は耀生さんの隣にいる理由がない
彼女でもないのに、隣にいる資格なんてない
「女性というものは、強がりな癖にそういうときの甘え方を知らない。その時に耀に聞けばよかったのではないでしょうか?」
「…聞けるわけないじゃないですか、」
聞けるわけない、
翌日、耀生さんが知らない女の人とホテルに入っていったときから分かっていた。