愛執身ごもり婚~独占欲強めな御曹司にお見合い婚で奪われました~
スナップ写真が載っているページを見ると、不思議と私の近くに月島くんがいる場面がいくつかあった。
遠足に運動会、修学旅行、夏祭りも。
兄は修学旅行のお土産物屋で私の斜めうしろに写っている月島くんを指差した。
「この子……だよな?」
「うん」
「なんか、どれも菜緒を見てないか?」
「私を?」
兄に言われて確認すると、たしかに一緒に写っている場面では、月島くんの目線は私に向かっているように見える。
私を見てる……?
いや、自意識過剰だろうか。
「あ、そうそう。確認に来たんだけど、河本さんの結婚式で着る服は決めたか?」
兄が話題を変え、思い出したような口調で言った。
「和装にするなら美弥子が一緒に美容室を予約しようって言ってたぞ」
「うん……」
私はアルバムを閉じ、小さく頷く。
着飾りたいというウキウキした気持ちがまったく湧かなくて、全然考えてなかった。
「そろそろ準備しなきゃよね」
「気乗りしない言い方だな」
私の落ち込んだ声に、兄は弱った顔つきになる。
「菜緒は小さいときから河本さんにべったりだったから寂しいだろうけど、まあなんだ、このタイミングで縁談があるなんて、ご縁を感じるな」
励ますように言って、兄は私の頭をポンと手のひらでなでた。
遠足に運動会、修学旅行、夏祭りも。
兄は修学旅行のお土産物屋で私の斜めうしろに写っている月島くんを指差した。
「この子……だよな?」
「うん」
「なんか、どれも菜緒を見てないか?」
「私を?」
兄に言われて確認すると、たしかに一緒に写っている場面では、月島くんの目線は私に向かっているように見える。
私を見てる……?
いや、自意識過剰だろうか。
「あ、そうそう。確認に来たんだけど、河本さんの結婚式で着る服は決めたか?」
兄が話題を変え、思い出したような口調で言った。
「和装にするなら美弥子が一緒に美容室を予約しようって言ってたぞ」
「うん……」
私はアルバムを閉じ、小さく頷く。
着飾りたいというウキウキした気持ちがまったく湧かなくて、全然考えてなかった。
「そろそろ準備しなきゃよね」
「気乗りしない言い方だな」
私の落ち込んだ声に、兄は弱った顔つきになる。
「菜緒は小さいときから河本さんにべったりだったから寂しいだろうけど、まあなんだ、このタイミングで縁談があるなんて、ご縁を感じるな」
励ますように言って、兄は私の頭をポンと手のひらでなでた。