寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
食事が終わりふたりで片付けを済ませると、交代でシャワーを浴びた。
「一緒に入る?」と喉もとまで出かかっても決して口にはしなかった晴久と、そんなことは知らずにすっかり安心しきった雪乃。
緊張感に差のあるふたりは、今夜も同じベッドに入る。
ランプの光に切り替え、昨夜と同じように、雪乃は晴久が手を握りやすいように体を寄せた。
肩が触れあい、晴久は深呼吸をしてから、手を握る。
「怖くない?」
強引ではないかと、すぐに尋ねた。
雪乃はコロンと頭を向けると、小動物のように横に振り、キュッと恋つなぎで手を握り返した。
「怖くないです。少し、緊張していますけど」
「よかった」
彼女がまた距離を縮めて寄り添ってくる。晴久はかすかに揺れた。