寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~

予想はしていたものの、晴久はついに雪乃を手に入れ、幸せな気分で満たされていった。

彼女の素顔を知る男は自分だけ。彼女がほかの男にとられないうちに見つけられ、なんて幸運なんだろう、と腕に力をこめる。

「ありがとう。うれしいよ」

ソファで雪乃を抱きしめながら、晴久は考えていた。

恋人になって一緒に眠ったら、もう我慢する必要はないのではないかと思っていた。

しかし、両思いなのだからそれが許されるのだとしてもどうだろう。素顔を隠した自分を好きになってくれて、恋愛に前向きにさせてくれた雪乃を、もっと大事にしてあげたい。

とびきり紳士的に、彼女のペースに合わせて進めていくべきではないか。

できる限りの優しさで包んで、今までのつらい出来事をすべて忘れさせてあげたい。

(大事な雪乃に俺の欲をぶつけるような真似は、絶対にしない)

そう胸に誓った。
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