寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
(まずいな。抱きしめたい)
晴久は悩んだが、思いきって手を回して体を抱き寄せ、優しく頭を撫でる。雪乃はそれを受け入れ、子供のように目を細めた。
「晴久さん……」
あまりに素直でかわいい反応に、晴久は目線を逸らし、なにか話題を探した。
「少し、反省しているんだ。雪乃が何でも聞いてくれるからって、俺は強引にやりすぎだよな」
「え?」
「まだ知り合って数日なのに無理やり家に連れ込んでるんだから。キミのご両親に怒られそうだ」
抱きしめる力を緩める。
しかし雪乃はピッタリ密着したまま、腕の中で上目遣いで覗き込んでくる。
「そんなことないです。私も好きでこうしているんですから強引じゃありません。それに、うちの両親も晴久さんのこと素敵だって思うはずです」