寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~

しばらく会えない、しかも荷物も撤去するというのだからそれは数日というニュアンスではない。
強い言葉は使わないあの雪乃が、すでに決意を固めたようなメッセージを送ってきたことに動揺を隠せなかった。

毎晩迫ったことが体の負担だったのならまだやりようがあるが、もしそれが心の負担だったのなら……。

(……嫌われた?)

晴久はそう思うと、胸が貫かれるように痛んだ。

まだ付き合って一週間だが、これでもかというほど雪乃のことを好きになっている。

家に連れ込んだことや、毎晩求めたことが苦痛だったのなら、距離を置いた正常な付き合いに今すぐ戻してもいい。とにかく雪乃を失いたくない。

正解を探して頭を悩ませるが、始業時間までに妥当な返信を考え付きそうになく、重い頭をもたげてPCと向き合った。
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