寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~

◇◇◇◇◇◇◇◇

早朝から会議がある晴久は、雪乃より先に出て、一度自宅へ寄った。

いつもより早い時間の電車に乗るため、それっきり雪乃には会わずにオフィスへ向かう。

今日の会議は、期初から三ヶ月の時点で開催される恐怖の営業実績会議。
この日が近くなると、社員たちは一斉にずーんと暗くなるのが常である。

しかし晴久は朝から幸せな目覚めだったせいか、頭は冴え、やる気に満ちていた。

「今期三ヶ月が過ぎました。各々の営業実績ついて、進捗の報告をお願いします」

営業部の部長、次長が上座で睨みをきかせる中、約二十人の営業マンたちはふたりと向き合って会議室の長机についている。

課長である晴久はプレーヤーもこなしつつ彼らを統括するのが役目であり、上席と営業マンたちの中立の立場をとっている。
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