寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
「えっ、高杉課長!?」
伊川が驚く間もなく晴久は雪乃を奪い取り、ガッシリと抱きかかえる。
雪乃は彼の腕の中でまた「はるひささん……?」とぼんやり口にするが、彼はそれには返事をしない。
晴久はカウンターのグラスに目をやった。
「……あんなに強い酒を飲ませたのか」
ひと言だけ、伊川にそう尋ねた。
「いや、べつに」と伊川が反論しようとすると、晴久は伊川の胸ぐらを掴み。
「伊川。外へ出ろ」
そう冷たく言い放った。