寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
(あとどれくらい先になるのかな……それとも、まだそんな気はないのかな……でも、ずっと一緒にいたいって言ってくれたし……)
無意識に拗ねるような尖った口もとで紅茶をすすっていた。
そんな分かりやすい彼女の様子に気付いた晴久は、かわいくて頬が緩みながら、すかさずフォローを入れる。
「まだもう少し、俺のことを知ってもらわないと。雪乃には全部知りつくしてもらいたいからね」
「晴久さん……」
「今、予約ができたらいいんだけどな。そういうのは卑怯だろう? だからこうして雪乃にずっと好きでいてもらえるように頑張ってる」
本当はすぐにでも自分のものにしたい、と告げそうになるも、そこはグッと堪えた晴久。しかし控えめだが独占欲を隠せていない発言に、雪乃は十分、胸が熱くなった。
すぐに「もちろんずっと好きですよ」と答えようかとも考えたが、彼の冗談に合わせて「頑張ってくださいね」と小悪魔な笑顔を見せた。