寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
「晴久さん?」
木々の多い風景が、覗き込む彼女の瞳の中にも映っている。
ぐりんと大きく綺麗な目の彼女はこの故郷で育くまれたのかと想像すると、晴久は考え込むのをやめ、フッと微笑んだ。
「雪乃に似て素敵なご両親だね。雪乃は実家だと甘えん坊になるんだな」
雪乃はカッと赤くなり、ブルブル首を振った。
「そんなんじゃないですっ。普通ですよ、普通」
「いいよ。かわいい。俺にもあんな感じで甘えてくれるとうれしいんだけどな」
晴久の言葉に、雪乃はむきになっていた表情をコロッと甘く変える。
「もう十分甘えています。これ以上甘えたら、バチが当たりそうですよ」
「そうかな?」
「……でも。もっと甘えていいなら」
彼女は目をトロンと潤ませ、晴久の腕に絡んだ。腕に胸が触れ、彼女はそれをわざと押し付けて挑発する。