寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
自宅に戻ると、父は母に支えられながらリビングのソファに横になり、すぐに寝息を立て始めた。
晴久も雪乃に支えられてはいるものの、自分の足で立てている。
「まったくもう。お父さんたら平気そうにしてたのに、やっぱり口出ししちゃうんだから」
唯一酒を飲んでいない母はため息をつきながらも、久しぶりに見る戸惑った父の姿を子供を見るかのように眺めて微笑んだ。
彼女は続いてリビングの入り口にいる雪乃を振り返る。
「雪乃。晴久さんをお部屋に連れていって、シャワー浴びてもう休みなさい」
「うん。そうする」
「晴久くんごめんなさいね」
「あ、い、いえ……」
「お父さんもお付き合いにはちゃんと賛成してるし、感謝してるのよ。ひとり娘だから感傷的になっちゃったみたいで。気にしないでね」
晴久は酔いながらも、フォローしてくれた母に「大丈夫です」と返事をした。