寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
「酔いが醒めたらシャワーを借りるよ」
それまで少し休もう、と布団に横になる。
雪乃は気をきかせて、彼の胸元に手を伸ばし、シャツのボタンを上から三つほど外した。
「雪乃……」
「……ふふふ、なんだか酔ってる晴久さん、かわいいです」
彼女は晴久の隣にごろんと横になり、腕の内側へ潜り込んで頭を擦り付けた。
「大好き……」
ゴクリ、と晴久の喉が鳴る。
「ダ、ダメだよ雪乃。離れて」
「え? どうしてですか?」
「酔ってるし理性がきかない。我慢できなくなりそうだ」
雪乃は瞳をうっとりと潤ませ、指で彼の胸元の肌を上から下へとなぞっていく。
(晴久さん……かわいい)
「雪乃っ」
「いいですよ、我慢しなくて。お母さんたちは今夜は一階で寝るはずですから、誰も来ません。……ね?」
「ダメだ」
キッパリと拒否し、雪乃を避けて布団から起き上がった。肩で息をしながら彼女の手をほどいていく。