寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~

「……晴久さん」

「ごめん。すぐにシャワーを浴びて酔いを醒ましてくるから」

「は、はい」

「そしたら寝よう。今夜はおやすみのキスだけだよ。いい?」

「……はい」

雪乃は彼に言われるがまま、バスタオルの準備をする。

今夜、なんだかんだ手を出されるんじゃないかと甘く考えていたのに、彼の決意は固かった。

風呂を終え、おやすみのキスをした後、布団とベッドに分かれて眠る。

(なにもされないのに、今夜はおかしいな。ドキドキしてたまらない)

晴久がベッドへ上がってくるのではと身構えていたのに、それは雪乃の杞憂に終わった。

じりじりと焼けつくような緊張の中、やがてふたりは眠りについたのだった。
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