寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
挙式が終わり、披露宴会場へ。
室内のコーディネートだけでなくクロスやカラトリーも白で統一された空間は、爽やかなグリーンの装花で溢れていた。
雪乃は岩瀬とともに新婦側のテーブルにつき、「お花綺麗だね」とテーブルの中心のろうそくが刺さった装花を指差した。
「細川さん、その指輪! もしかして!」
指を差した雪乃の右手の薬指に光る指輪に反応し、先輩たちが声をあげた。
シルバーのウェーブアームにキラリと輝くメインダイヤ、その周りには小さなアクセントダイヤが華やかにちりばめられている。
決心してつけてきたものの、指摘されると恥ずかしくなり、雪乃はすぐに引っ込めた。
「え、えっと、これは……」
「ついに高杉課長にプロポーズされたの!? ヤバーい、見せて見せて!」
おそるおそる皆の前に手を出してみると、いつもより派手にメイクアップしている彼女たちは食い入るようにその指輪を観察し始めた。