寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
「どこでプロポーズされたの?」
「プロポーズの言葉は?」
「入籍するのはいつ?」
代わる代わる投げ掛けられる先輩方からの質問に、真面目な雪乃はひとつずつじっくり考えながら答える。
「先週、出掛けたときにしてもらって……。一応、今度両家で顔合わせを予定しているところです。プロポーズの言葉は内緒ですっ」
「えー! 知りたーい!」
「ごめんなさい、言えませんっ」
それだけはと死守したプロポーズの言葉に先輩たちはむくれつつ、あの晴久のことだからよほど素敵なプロポーズなのだろうと勝手に盛り上がりだした。
隣にいる岩瀬は「よかったですね」とこっそり雪乃に笑顔を向ける。
岩瀬とすっかり打ち解けていた雪乃は、照れながらも微笑んで指輪をキュッと握った。