寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
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二時間で披露宴も終わり、新郎新婦は会場出口に並んでお見送りとなる。
テーブル席の同僚とともに、荷物を受け取ってからそこへ向かった。
順番が回ってくると、イエローのカラードレスの皆子が小山と並んで雪乃たちを迎えていた。
「雪乃ちゃん! 今日は来てくれて本当にありがとう!」
クリアな小袋とリボンでラッピングされた金平糖の包みを渡されながら、皆子の手袋の手にガッシリと両手を掴まれ、ブンブンと上下に揺らされる。
ぐわんぐわん頭が揺れるが、雪乃も笑顔で応えた。
「おめでとうございます! 皆子さん、すごく綺麗です」
「えへへー。雪乃ちゃんももうすぐでしょ? プロポーズされたんだもんね?」
右手の指輪をちょんちょんとつつきながら、皆子はニヤニヤと詰め寄った。
キラキラと光るエンゲージリングに隣の小山も釘付けになり、「えっ!?」と声を上げる。
「雪乃ちゃんももうすぐ花嫁さんだよ」
「マジか! 俺、課長からプロポーズしたなんて聞いてないぞ! 相談してくださいって言っといたのに! くっそー!」
「ザンネン。アンタ口軽いから課長に警戒されてんのよ」
またもや秘密にされたと悔しがる小山。
皆子の賑やかな雰囲気とマッチした彼に、雪乃は心が弾んだ。