寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
(小山さん、初めて見たけど皆子さんとお似合いだなぁ)
雪乃は彼にも頭を下げた。
「あの、小山さん。晴久さんからよくお話を聞いていました。一緒に楽しくお仕事してる後輩さんだって」
「え、マジで!? 課長が!? 俺のこと自慢の後輩って!?」
「え? えっと」
(そこまでは言ってないんだけど……!)
ひとりで盛り上がる小山に冷や汗が出ながらも、嘘ではないと言い聞かせて「はい」と返事をした。
「うれしいい」と喚きながら泣きそうになっている小山は、真面目な顔をして雪乃に向き直る。
「細川さん! 高杉課長はマジでいい人なんで! 細川さんが幸せにしてあげてくださいね! 絶対ッスよ!」
「えっ……」
逆では?と不思議に思いながらも、賛同した雪乃はコクリもうなずき、「はい」としっかり返事をした。