白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
と、そんなとき・・・・。


ガチャッ!


「いや〜、すまんすまん。なかなか抜けられなくて・・・・ん? お前ら、俺が来る前になんで泣いてんだよ!泣かせるのは俺の仕事だろうが!」


一番最後に到着した笹本先生が、わたしたちが泣いているのを見るやいなやプンスカ怒る。


「先生の贈る言葉なんかじゃ泣けねぇな〜!」


そこへ、すかさず岡田君がお得意の皮肉を入れる。


「なにぉ〜!岡田〜!」

「みんなどう思うよ? そうだと思わねぇ?」

「卒業させんぞ!」

「じゃあよろしく、先生!」


涙の部室から一変。

先生と岡田君の絶妙な掛け合いが始まって、部室はみんなの大きな笑い声に包まれた。










だけど・・・・。

それもほんの束の間の出来事。


「長谷部、よく青雲を甲子園まで導いてくれた。学校を代表して、最後に礼を言わせてくれ。・・・・ありがとう、キャプテン」

「先生・・・・」

「大学でも日本一を目指して野球を続けてくれ」

「はい・・・・先生」
 

< 464 / 474 >

この作品をシェア

pagetop