白球と最後の夏~クローバーの約束~
と、そんなとき・・・・。
ガチャッ!
「いや〜、すまんすまん。なかなか抜けられなくて・・・・ん? お前ら、俺が来る前になんで泣いてんだよ!泣かせるのは俺の仕事だろうが!」
一番最後に到着した笹本先生が、わたしたちが泣いているのを見るやいなやプンスカ怒る。
「先生の贈る言葉なんかじゃ泣けねぇな〜!」
そこへ、すかさず岡田君がお得意の皮肉を入れる。
「なにぉ〜!岡田〜!」
「みんなどう思うよ? そうだと思わねぇ?」
「卒業させんぞ!」
「じゃあよろしく、先生!」
涙の部室から一変。
先生と岡田君の絶妙な掛け合いが始まって、部室はみんなの大きな笑い声に包まれた。
だけど・・・・。
それもほんの束の間の出来事。
「長谷部、よく青雲を甲子園まで導いてくれた。学校を代表して、最後に礼を言わせてくれ。・・・・ありがとう、キャプテン」
「先生・・・・」
「大学でも日本一を目指して野球を続けてくれ」
「はい・・・・先生」