白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
先生の贈る言葉が始まったんだ。

一人一人と固く握手を交わしながら最後の言葉を言っていく先生。

涙涙の贈る言葉が始まった。


まず初めは、キャプテンとして野球部を引っぱってきた稜ちゃん。

甲子園へ・・・・そして、さらにその高みへと一緒に汗を流してきた稜ちゃんへ、今までの感謝の言葉とエールを贈った。

稜ちゃんは甲子園でのプレーがある大学の目に止まり、春からはそこで野球を続けることになった。

大学日本一、それを目指す。


そして・・・・。


「井上、お前は───・・」

「よく頑張った、秋沢───・・」

「上田、お前の4番は最高だったよ───・・」


先生は、次々とみんなの名前を呼んではそれぞれに愛情がうんと詰まった言葉を贈っていく。


「岡田・・・・」


岡田君の番が来た。


「先生・・・・うぅっ・・・・」


さっきまでは“泣けねぇ〜”なんて言っていた岡田君も、いざ自分の番になるとダメみたい。

先生に名前を呼ばれてだけで、甲子園出場を決めたときのように号泣していた。
 

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