白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
「岡田、お前が一番辛かっただろう。野球がしたくてもできない苦しさ・・・・もっと分かってやれればよかったんだが。すまないな」

「んなことねーよ・・・・。マネージャーとして甲子園に行けたこと、最高の思い出だから」

「そうか。ありがとう」

「先生もな」


みんなの前で初めて素直な自分を見せた岡田君・・・・かっこいいよ。

3年間、お疲れさま。

いろいろありがとう・・・・。


「花森」

「はい」


最後はわたし。


「花森には俺のわがままでマネージャーの仕事を1人でさせてしまったな」

「いえ・・・・」

「お前がいると部に活気が出た。みんなが笑顔になれた。ありがとう」

「うっ・・・・先生」


やっぱりわたしも泣いちゃう。

3年間の思い出が頭の中を駆け巡って、どうにも涙が止まらない。


「花森の後は俺の娘が引き継ぐから、お前は安心してスポーツ栄養士の勉強に打ち込めばいい」

「はい、先生。・・・・よろしくお願いします」

「任せろ、娘は器用だから」

「はは・・・・」
 

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