白球と最後の夏~クローバーの約束~
一番最後の人はやっぱり“オチ”って決まっているのかな?
先生の“娘は器用だから”という言葉に、みんなクスッと笑った。
いつもヤカンをひっくり返していたこと、部活中に寝ちゃうこと、お守り作りのときに指にばんそうこうが絶えなかったこと・・・・。
先生もみんなも、そんなドジなわたしを思い出して笑っていた。
「・・・・よしっ!最後は景気よくいつもの“アレ”で締めるか!」
パンッ!と手を叩いて雰囲気を変えた先生は、涙で潤んだ瞳の中にキラキラとした少年の心をのぞかせた。
「よっしゃー、やるか!」
「そうだな、やろう!」
「最後は明るく締めようぜ!」
先生の提案にみんなが乗っかる。
そうだよね。青雲野球部にはしんみりなんて似合わないよ。
ぎゅうぎゅう詰めの部室で、野球部53人、みんなで円陣を組んだ。
「じゃあ、頼むぞ、長谷部」
「はい」
先生のご指名に、稜ちゃんは大きく頷きフゥー・・・・と息を吐いた。
「いくぞー!青雲・・・・」
ダダンッ!!!!