白球と最後の夏~クローバーの約束~
あの夏の興奮はまだ終わっていないとばかりに、稜ちゃんの掛け声に合わせて一斉に床が踏み鳴らされた。
・・・・わたし、初めてこの円陣の中に入ったんだ。
なんて気持ちいいんだろう、なんて清々しいんだろう。
これが青雲野球なんだね・・・・。
この学校で、この野球部で、この仲間たちと一緒に過ごせたこと、わたしの一生の誇り。
3年間マネージャーをやってきてよかったよ、わたし・・・・。
「よしっ!お前ら、解散!!」
「オーッ!」
「オーッ!」
「オーッ!」
先生の合図で円陣が解かれる。
みんなは試合の迫力さながらに、大きな雄叫びを上げて部室を後にしていく。
その姿を笑顔で見送る先生、手を振る後輩たち・・・・。
わたしたちは、ここで最高の青春を過ごしたんだ。
誰にも負けないキラキラした光の中をめいいっぱい駆け抜けた。
そして、これからはそれぞれの新しい場所で新しい青春の中を駆け抜けていく。
卒業してもこの輝きは一生色褪せないよ・・・・先生、みんな、本当にありがとう。