病んでる僕と最強の勇者たち
リリーが炎の魔法を唱えると、リリーが手にする魔法の杖から巨大な炎が飛び出した。



そしてリリーは、そのたった一撃の魔法で、たくさんのモンスターを焼き尽くした。



(す、すげぇ……。

これが最強の魔法使いの魔法……。

リリーはめちゃくちゃ強いぞ)



リリーの炎の魔法で焼かれたモンスターたちから火の手が上がり、闇に包まれていた大地を明るく照らし出した。



「リリーの魔法で外が明るくなったよ。

これでみんなも戦えるね」



リリーはそう言って笑っていたが、リリーの魔法は悪魔のように恐ろしい。



僕はリリーの魔法のすごさを目の当たりにして、リリーだけは絶対に怒らせないようにしようと心に誓った。



「さすがはリリー。

相変わらず、すげぇ魔法だな」



ブライアンがそう言ってリリーの魔法をほめると、リリーはまんざらでもない様子でうれしそうに笑っていた。
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