病んでる僕と最強の勇者たち
「明彦君、すごいじゃん。

さすがは最強の賢者だね」



僕はリリーにそう褒められて、心からうれしかった。



ずっと世界の隅っこで生きてきたこの僕が、この異世界の壮大な物語の主役になれるなんて、夢にも思っていなかった。



セクシーな女神、フローラが僕にくれた最強の賢者の能力に、僕は心から感謝していた。



「明彦君、リリーと一緒に敵を倒そう。

強いってことはね、神様がくれた奇跡なんだよ」



そう言って、優しく笑ったリリーにつられて僕も思わず笑っていた。



今、僕はこの異世界の最強の魔法使いと肩を並べて、共に敵と戦っていた。



そして、そんな僕とリリーにおかしな上下関係は 一切なく、共に最強の称号を引っ提げた仲間として、迫り来る敵を次から次へと倒していた。
< 117 / 239 >

この作品をシェア

pagetop