病んでる僕と最強の勇者たち
休息のときに
闇の魔王、ダーギルの二大将を倒した僕たちはその後、圧倒的な強さを見せつけ、敵のモンスターたちを倒していった。



ブライアンとマギーの剣、僕とリリーの魔法は目の前に敵がいても、まるで無人の荒野を進むがごとく、簡単に敵を蹴散らしていく。



僕が夢にまで見たこの光景が、僕の心を躍動させていた。



強いってすごい。



強いって無敵だ。



強いって世界の中心に自分が存在しているみたいだ。



僕は自分の本当の強さを知り、そんな自分に興奮していた。



強いっていったい何だろう?



元の世界にいた僕が部屋の中に引きこもり、想像していたその答えが、今、僕の目の前に存在していた。



僕はまるで、万能の神にでもなったつもりで、次々とモンスターたちを倒していった。
< 170 / 239 >

この作品をシェア

pagetop